ガス自由化とは・ガス供給の仕組み

このエントリーをはてなブックマークに追加

ガス自由化とは・ガス供給の仕組み

2017年4月に家庭向けの都市ガス供給が自由化されました。
そもそもガスには2種類あり、「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」が存在します。プロパンガスの場合、普及当初から自由化をされていたため、一般的に「ガス自由化」というと「都市ガス自由化」のことを指します。ここでは主に「都市ガス自由化」とはどのようなものなのか、見ていきましょう。

(最終更新日:2020年07月11日)

【目次】

  1. 都市ガス自由化の歴史
  2. 都市ガス供給の仕組み
  3. 参入企業

1.都市ガス自由化の歴史

まず、都市ガスの供給体制ですが、地域独占体制となっていました。
海外ではガス料金が日本の約半分程度しかかからないような国もある中、日本の場合は原料となるガスを海外から輸入しなければならないという事情があり、ガス料金は割高となっていました。

そうした背景のなかで「天然ガスの安定供給の確保」「ガス料金の最大限抑制」「利用メニューの多様化と事業機会拡大」「天然ガス利用方法の拡大」を目的として都市ガス自由化に向けた動きが始まりました。それでは都市ガス自由化の変遷を見ていきましょう。

  • 1995年:大規模工場など200万?以上の大口需要家の都市ガス自由化
  • 1999年:大規模商業施設など100万?以上の大口需要家の都市ガス自由化
  • 2004年:中規模工場など50万?以上の中規模需要家の都市ガス自由化
  • 2007年:小規模工場など10万?以上の小規模需要家の都市ガス自由化
  • 2017年:家庭向けの都市ガス自由化

このように都市ガスも電力と同様、大規模な需要家から段階的に自由化が進められてきました。
また2022年には今まで地域ごとの既存の都市ガス会社が独占管理していたガス管に関して、ガスの配給とガス管の運営を別々の会社に切り分ける「導管分離」が実施される予定です。これをもって日本のガス自由化が完成したと言えます。

※需要家:商品やサービスの供給を受け、利用する者

都市ガス自由化の歴史

2.都市ガス供給の仕組み

都市ガスの原料であるLNG(液化天然ガス)及びプロパンガスの原料であるLPGは現状、そのほとんどを海外からの輸入に頼っています。
日本へ輸入してきたガスはそれぞれ輸入基地に貯蔵されます。その後、都市ガスは導管を通じて各需要家にガスを供給します。
プロパンガスの場合は輸入基地から充てん所と呼ばれる施設に運ばれ、ここでガスボンベ容器に充てんして各需要家に配送されます。

またガスはその扱いによっては死亡事故も発生しうる危険性のある物質です。
ガスの供給事業者には保安業務を実施することが法律で定められています。

都市ガス供給の仕組み

3.参入企業

都市ガス自由化によってどのような企業が参入をしてくるのかみていきましょう。
都市ガスは既に2007年までの法人需要家の自由化にあたって、電力会社や石油会社、商社など約30社の企業がガス事業に参入をしていました。
2017年の家庭向け都市ガス自由化においては参入企業は少なく、一部の電力会社やプロパンガス供給会社などの10社程度にとどまっています。
参入障壁となっている原因として都市ガス市場へ参入するにはガスの輸入基地を保有していることが条件とされていることが挙げられます。

一方で「ガス料金の最大限抑制」、「利用メニューの多様化と事業機会拡大」という都市ガス自由化の目的を達成するための様々な議論が行われております。現在、既に参入している企業が価格的にも魅力的な独自の料金メニューを用意していますが、参入障壁が低くなることで、都市ガスの自由化においても多種多様な業種の企業が今後参入し、更に多様な料金メニューが登場することが待ち望まれます。

参入企業

このように日本の都市ガス自由化は徐々に段階を踏みながら、自由化に向けて移行をしてきた歴史があります。
そして2017年、ついに全国の都市ガスを利用する消費者が自由にガス会社や料金メニューを選べるようになりましたが、法人向けの都市ガス自由化は既に10年前から始まっています。これを機にガス料金メニューを見直しをすることで、ガス料金を安くできるかもしれません。まずは複数社を比較して切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

お役立ちコンテンツ

【完全無料!】複数社から無料で見積もり比較